第69章 向かう先に
↓ここより分岐。まずは、御館様生存ルートから。場面分けにて執筆致します。
「止めろ!」
あまねを背後に庇いながら、冨岡が声を上げる。
「義勇、良いんだ……彼はこの場で私を殺す。それでいい……」
「「御館様!?」」
その言葉に、さすがに白藤も反応する。
「君の、考えを当てようか…無惨。君は永遠を夢見ている…『不滅』を夢見ている……」
「………その通りだ。そしてそれは、間もなく叶う。禰豆子を手に入れさえすれば」
禰豆子ちゃん?
何故、彼女が鍵なのか。
白藤が思考を巡らせる。
「君の夢は、叶わないよ、無惨。…君は思い違いをしている」
「何だと?」
「私は『永遠』が何か、知っている」
御館様には何か考えがあるのだろうか?
それとも、会話で時間を引き伸ばしている?
何のために?
「永遠というのは人の想いだ。人の想いこそが永遠であり、不滅なんだよ」