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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第69章 向かう先に


「では、行ってくる」

「千寿郎、留守を頼む!」

千寿郎は火打ち石を持ち、二人の肩口で鳴らす。

「はい、お待ちしてます。ご武運を」

見送る千寿郎は笑顔だった。

そうして、煉獄親子は産屋敷本邸に向かい走り始めた。



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「……初めましてだね。鬼舞辻、無惨……」

「……何とも、醜悪な姿だな。産屋敷」

黒服の男が現れた。

この男が鬼殺隊の宿敵。

『鬼舞辻無惨』

でも、何故?

胸がザワつく。

私はもしかして、この男を知っている?

「白藤!」

「義勇さん?」

冨岡の声はするが、姿が見えない。

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