第68章 リクエスト 現パロ 二人の家元＄

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小学生時代。

帰り道はよく一緒にいた。

「なぁ、白藤」

「何？実弥くん」

「お前、大きくなったら如月堂継ぐのか？」

不死川が何気なく聞いてきた。

「ううん。私は厨房に入れて貰えないから。家は龍臣お兄ちゃんが継ぐんだよ」

「そうなのか。でも近くに居るうちは、俺のお茶の教室で、如月堂の菓子使うからなァ」

「ありがとう、実弥くん」

「如月堂の菓子を使ってるのは不死川の所だけじゃないぞ？」

「あ、義勇くん」

俺も居ると自己主張する様に、冨岡が会話に割って入ってくる。

「義勇くんはお家継ぐの？」

「あぁ、跡取りだからな」

「蔦子お姉さん、調子どう？」

「あぁ。変わりない」