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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第67章 澱(おり)の中で$


「白藤……」

冨岡が白藤の頭を撫でる。

あんなにボロボロだったのだ。

我を失う程に飢餓状態に陥ってしまうのも分からなくはない。

だが、やはり……

「目を、覚ましてくれないか?」

体を繋げたくない訳では無い。

ただ、いつもの彼女に……

「戻ってきてくれ……」

「…………」

冨岡を見つめたまま、白藤が無言になる。

ポタ。

「……白藤?俺が、分かるか?」

「……………さん」

白藤が涙を流している。

「義勇、さん……」

抱き着いてきた白藤はいつもの彼女だった。

「おかえり、白藤……」

「ごめんなさい……義勇さん……」

「そんなに泣かなくてもいい。お前が無事で良かった……」

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