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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第11章 終戦


シュゥゥゥ。



冨岡の背中の傷が塞がっていく。


不思議だ。


本当に、傷が癒えていく。



くちゅ。



舌を絡めると、甘く痺れる様な感覚が体を走る。

このままでは、まずい。


歯止めが、効かなくなりそうだ。




「はっ…冨岡さ…///」



熱をはらんだ視線に冨岡の手が止まる。



「痛く…なかったか?」



さっき、不死川にぶつけられた箇所を擦ってくれる冨岡に。



「……ふふ。平気です。私は鬼ですよ?」

「そうか…」




冨岡の背中側でざっくり裂けた羽織。




「あ、冨岡さん。羽織、かなり大きく裂けてます。……よろしければ、お直ししますよ」

「……あぁ、頼む」

「はい。綺麗に仕上げてみせます」




預かった羽織を丁寧に畳み、冨岡のもとを離れると。


未だ、片腕のままの宇髄の元へ。



「あの……部屋へ、来ていただけませんか?宇髄様……」



恥じらう素振りの白藤。




「ご褒美でもくれんのか?」



口角を上げ、宇髄が彼女の腰を引き寄せれば、小さくはいと返事があった。




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