第11章 終戦
「……大丈夫か?」
「はい…」
無言の二人に何かを感じ取った宇髄。
「白藤ぃ、俺やっぱり治療良いわ。大分動けるようになったし…」
「えっ、でも…」
空気を読んでそっぽを向いてくれる宇髄。
「俺よりソイツ治療してやれ。背中えらいことになってるみてェだしな…」
「あ、の冨岡さん…」
彼の背中の傷は、私のせいだ。
「何だ?」
「その…治療を…」
「あぁ、そうだったな」
一息ついてから、冨岡に事情を説明する。
「私の血鬼術・不治露は私の体液を相手に流し込んで怪我や病を治す術です。なので、その…」
「さっき、不死川にしていたことを俺にもするということか……?」
「う……はい。失礼します。血鬼術・不治露…ん…///」
ちゅ。
自分からするはずが、冨岡に口付けられた。