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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第67章 澱(おり)の中で$


「キシャア……」

鬼子は奇声を上げながら、ニタリと嗤った。

肌が総毛立つような嗤いだった。

「炎の呼吸ーー」

槇寿郎が抜刀しながら、技の発動に入る。

しかし、鬼子も全く動かない訳では無い。

槇寿郎の刀に向かい、飛びかかり、刀の側面を拳で叩いた。

まだ生まれ落ちて間も無いからか、反撃も少ないが意識が覚醒してからでは遅い。

何としても、今すぐに鬼子の首を落とす。

「炎の呼吸 伍の型 炎虎!」

不規則な動きをする鬼子に向け、槇寿郎が放った技は炎虎。

その名の通り、炎を纏った虎が鬼子の頸を目掛けて襲いかかる。

切っ先が頸にかかる。

押し込めるか。

槇寿郎が刀を寝かせ、鬼子の頸を捩じ切る様にして仕留めた。

「ぎゃきゃ!」

鬼子は奇声を上げながら、塵と化した。

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