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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第67章 澱(おり)の中で$


「はい。ご用意してきます」

「………すまん」

「ははっ!そう気を張らずとも良いぞ冨岡。それだけ藤姫殿が気がかりだったのだろう?」

「あぁ」

「杏寿郎、良いか?」

「父上。どうぞ」

「む?客人か。これはすまなんだ」

槇寿郎が冨岡に頭を下げる。

「父上、こちらは」

「お邪魔致しております。冨岡義勇と申します。ご子息同様、水柱を任されています」

冨岡も頭を下げ、挨拶を返す。

「ほう、水柱か………今、冨岡と申したな」

「はい」

「藤姫の恋人、だな?」

「えぇ。ですが、何故それを?」

まだ父に話した覚えのない杏寿郎は腑に落ちない表情を浮かべる。

「なに、今しがた寝言を呟いてな。穏やかな顔で『冨岡』と」

「そ、うでしたか……///」

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