第11章 終戦
「それは…」
「いいから出せや。一番濃度の濃いヤツな?」
「ここでですか?せめて日影に…」
「テメェに拒否権ねェんだよ」
ダンッ。
髪を掴まれ、壁に打ち付けられる。
「っ……!!」
「おい、やり過ぎだ、不死川!!」
「何をしている…」
「冨、岡さ…」
ガッ。
白藤の髪を掴んだままの不死川の手首を掴む。
「何だァ?」
「手を放せ…」
「チィっ…おら、顔こっち向けろォ…」
「ん……血鬼術・不治、露」
ちゅ。くちゅ。
不死川に貪る様に口付けられる。
シュゥゥゥ。
不死川が自ら切りつけた腕の傷が塞がっていく。
「今日はこれくらいで勘弁してやらァ」