第11章 終戦
雛鶴がまきをに耳打ちする。
「え、それ本当なの?」
千切れた腕を元に戻せるってこと?
「はい。宇髄様には守って頂きましたし、お役に立てれば、ですが…」
「え、何ですか?」
須磨が首を突っ込む前にまきをが捕まえる。
「天元様のこと、お願いします」
雛鶴に改めてお辞儀をされ、白藤が宇髄の元へ。
「宇髄様失礼致します。血鬼術・不治露」
宇髄に口付けし、舌を絡めて唾液を流し込む。
「ちょっと、ちょっと、ちょっとおお!!どういうこと!!人様の旦那に!!」
「何だ?随分、積極的じゃねぇか?」
「宇髄様。こちらに」
宇髄の手を取り、建物が無事だった ときと屋へ。
ガッ。
不服そうな顔で襖を掴む不死川。
「オラ、白藤ィ。不治露出せやァ」
「今回の不死川さんはほとんど無傷じゃないですか…」
「あァ?口応えすんのかァ?」