第11章 終戦
「生きたまま、火葬だなんて、早すぎます!!お姉さんは怒りました!!お尻を叩きます!!」
須磨が叫びながら、禰豆子を捕まえ、お尻を叩こうとした時だった。
「ちょっと待て。こりゃ一体どういうことだ?毒が消えた」
こんな事になると思っていなかった宇髄は斬り落とされた片腕を抑えながら、立ち上がろうとした。
「禰󠄀豆子の血鬼術で毒を燃やして飛ばしたんだと思います。俺にもよくわからないのですが…傷は治らないので、もう動かないで下さい」
「本当に毒が…?」
「白藤さんも燃やしてもらった方が良いですよ?」
「うー」
ボッ。
「熱く、ない…」
「スゴいぞ、禰󠄀豆子」
「あ、そうでした。宇髄さんの治療…あの、完治させますか?」
「え?」
「私の血鬼術を使えば怪我は完治させることができるんです。ただその方法が…」
雛鶴にあらましを伝える。
「……私は、それで天元様が治るなら…まきを」