第11章 終戦
「君たちのしたことは誰も許してくれない。殺してきたたくさんの人に恨まれ憎まれて罵倒される。味方してくれる人なんていない。だからせめて二人だけはお互いを罵り合ったら駄目だ」
「炭治郎君…」
堕姫と妓夫太郎の二人が灰になるまで炭治郎はその場に留まり続けた。
何故だろう。
彼の行動を見ていると胸が締め付けられるように傷んだ。
何故かは解らない。
でも…何か…
頭の中で誰かの声がする。
「お前はそれでいいのか?」
あれは、誰だったろう?
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もはや喚く様に泣いている須磨。
「いやあああ。死なないでぇ、天元様ぁ~、鬼の毒なんてどうすればいいんですかぁ!!」
まきを、雛鶴も不安気な顔をしていた。
その時、ヒョコっと出てきた禰󠄀豆子が宇髄の毒を燃やした。
ボッ。
「ぎゃあああ!!何するんですか」