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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第11章 終戦


「宇髄、一度引け。それ以上はテメェの体が持たねェだろ」

「冗談。まだまだやれるね」



見るからに痩せ我慢の宇髄。



「宇髄、あとは俺と不死川で引き継ぐ」

「あんだとォ!」

「おー、いつ起きたんだ?眠り姫」

「……」




痛い所を突かれて少々押し黙る冨岡。




「まあいいさ。そういうことなら今回はお前らに譲るわ。その代わり、へばんなよ?」



いつもの減らず口戻った宇髄を見て冨岡が頷く。



「承知した」

「…ったりめェだァ!そらァ、こっちだ糞鬼!」




ズバッと自らの腕を切りつける不死川。




「テメェ等の好きな稀血だ。こっち来いやァ!!」


「馬鹿か、テメェ。自分から利き腕切りつけるなんざ…」



稀血?

おいおい、鬼狩りの中にも稀血のヤツが居たのかよ……



なぶり殺して、肉片残らず喰ってやる!



妓夫太郎の目付きが変わる。



「いくぜェ、風の呼吸・伍ノ型 木枯らし颪!!行けェ冨岡ァ!!」



風の中心点から冨岡が相手の懐へ飛び込む。

柱同士ならでは可能となる技の掛け合い。



「水の呼吸・漆ノ型 雫波紋突き」



刃が妓夫太郎の頸へ真っ直ぐ向かって行く。

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