第11章 終戦
まるで静止画のようにその時は静かにやって来た。
スパン。
「斬った!!」
ゴロリと二人の鬼の頸が転がる。
「斬った!?斬った!!斬った!!キャーーッ。斬りましたよォ雛鶴さん。草葉の陰から見てください」
「あんた意味わかって言ってんの!?馬鹿!!」
「良かった。宇髄様、勝ちましたよ」
女性陣が勝利を確信した時、宇髄が叫んだ。
「駄目だ。全員伏せろぉー!!」
ギャリリリリ。
毒血鎌が宙を舞う。
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「!?、ちょっと貴方大丈夫!?」
雛鶴と宇髄にくっついていた白藤に問いかける。
「雛鶴さん、宇髄様、皆さんご無事ですか?」
血みどろの白藤がその場にいる者に話しかける。
「うわぁ、お化けっ!!」
「須磨!!大丈夫かい?今薬を…」
「毒以外の傷はすぐに塞がりますから…」
シュゥゥゥ。
言葉通り白藤の傷が塞がっていく。
「すごい…」
「何か、聞こえます」