第66章 222万PV御礼 貴方の隣り 現代冨岡$
「俺は王子なんかじゃないですよ」
むしろ、従者だ。
「ホールで待っているといい。お姫様が見られるぞ?」
「はい」
「ちょっと待て。タイが曲がっている」
「ありがとうございます」
「冨岡様、お似合いですね」
ホテルスタッフの何人かが黄色い声援を上げる。
「王子様が居る!」
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隣の部屋で着替えていた白藤は気になって仕方がない。
「良し!髪もメイクもバッチリね!」
「ありがとう。蜜璃ちゃん!もう、行っても良い?」
「冨岡さんに会ってらっしゃい」
「うん!」
キィ…
扉を開けるとスタッフさんに手を引かれる。
「こちらへ。王子様がお待ちですよ」
ドキン、ドキン……
歩みを進める度に、鼓動が跳ねる。
義勇のタキシード姿が見えて……
あ……///
格好良い……///
そう、思ってしまって……