第66章 222万PV御礼 貴方の隣り 現代冨岡$
「いらっしゃい白藤ちゃん」
「え?嘘。蜜璃ちゃん?」
蜜璃ちゃんとは同じ大学に通っている。
私は教育学部。
蜜璃ちゃんは最近新設された美術学部の学生だ。
「さ、お着替えしましょう?」
「着替え?」
用意されていたカラードレスは(ロザリア)。
紫色に花柄の刺繍がしてある。
私の好きな色に、合わせてくれたのかな?
「好きな色はあるか?」
「紫。私の瞳に近い色が好きかな」
「分かった」
「えぇ?何?」
「内緒だ」
「気になるよ、義勇ー」
そんな話を一週間前にしていたのを思い出す。
「今回のドレスはね、冨岡さんが選んでくれたのよー、とっても素敵よね」
「うん、嬉しい」
義勇が選んでくれたんだ。
それだけで胸が熱くなる。