第66章 222万PV御礼 貴方の隣り 現代冨岡$
「あ、うん」
「今のは誰だ?」
「天真君。宇髄先輩の弟だよ」
「また宇髄……」
「どうかした?」
「いや……」
白藤が宇髄のことを考えるだけで、なんというか、モヤモヤする。
「義勇、もしかして怒ってる?」
「いや……その、なんというか……」
「………モヤモヤした?」
「何故分かったんだ?」
「……義勇、嫉妬してくれたんだね」
「嫉妬?」
「私が宇髄先輩の話ばっかりするから面白く無かったんでしょ?」
「そ、れは……」
「ごめんね?」
「いや……」
「でも、ちょっとホッとした」
何がだ?
冨岡が悩んで居ると………
「お荷物こちらでお預かりします」
スタッフさんから声がかかる。
「お願いします」
冨岡が二人分の荷物を手渡し、座席に乗り込む。
「手握って良い?」
「あぁ」
「私だけが好きなのかと思ってた……」
「俺はずっと昔からお前の事が好きだった……」
義勇はなかなか言葉にしてくれないから……
私は、嬉しかった。