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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第10章 藤の毒


斬れ。
頸を、斬れ。



やらなきゃ、いけないんだ。



白藤さんが押さえてくれている間に。



「善逸、伊之助!三人でこの鬼の頸を斬るぞ!!この鬼の頸は柔らかすぎて斬れない!!相当な速度かもしくは複数の方向から斬らなくちゃ駄目だ」



炭治郎の声掛けに伊之助が真っ先に呼応する。



「複数の方向なら二刀流の俺様に任せておけコラァ!!三人なら勝てるぜェェェイ!!」

「わかった!!善逸、伊之助を守ろう」

「えー、無理ぃい!!」



善逸は口では怖がっていても、しっかり動いてくれる。



「よし!!行くぞ!!」



炭治郎の合図で新人三人が躍動する。



「獣の呼吸・捌ノ牙 爆裂猛進!!」

「水の呼吸・参ノ型 流流舞い」

「雷の呼吸・壱ノ型 霹靂一閃・八連」



複数ある帯を炭治郎と善逸が撹乱する。

伊之助は野生の勘(空間色覚)を頼りに、二人が開けた空間を縫うように進んでいく。


「今度は決めるぜ。陸の牙!!」



バギャギャ。



伊之助が堕姫の眼前に進み出て、技を繰り出す。



「乱杭咬み!!」


「…!!」




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