第66章 222万PV御礼 貴方の隣り 現代冨岡$
「宇髄先輩より前乗りましょう」
「そうだな」
「おい!」
「あの二人綺麗だね」
「そうだなー」
宇髄の後ろのカップルが白藤と冨岡を指差している。
「でも三人ともツインコーデだし、後ろのお兄さんとは兄妹かな?」
ツインコーデ……
よく見てみれば、宇髄先輩の服がボルドーシャツ、黒のカーゴパンツに、ベージュの鞄だった。
見事に丸かぶり。
しかも、私と宇髄先輩は髪色も似ているから度々兄妹に間違われていたのを思い出す。
あー、やだなぁ。
「白藤?」
義勇が気遣わしげに見つめてくる。
「大丈夫」
何で宇髄先輩のことばっかり気にしてるんだろ?
私には義勇がいるのに。
今だって、心配してくれてる。
義勇は優しい。