• テキストサイズ

鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第65章 慟哭$


葬儀には沢山の弔問客が訪れて、皆篝の死を悼んでいた。

白藤も篝の葬儀に出席した。

寛寿郎から篝の死化粧を頼まれたからだ。

異例の抜擢だったが、無事御館様からの許可も得られ、白藤も出席となった。

「今日は世話になったな」

「寛寿郎様。もう一度よく見てあげて下さい。篝様がお待ちですよ」

「あぁ。そうだな……綺麗だ、篝。済まなんだなぁ……まだ、この先、お前と共に在りたかった……」

寛寿郎が泣いている。

当たり前だ。

愛する妻が自分よりも先に彼岸へ渡ってしまったのだ。

悲しくて当然だ。

槇寿郎も瑠火も目元に涙を浮かべている。

ただ、篝の遺体はどこか微笑んでいるように見えた。

彼女は最後の最後まで笑っていた。

「寛寿郎様は篝様に会えたでしょうか?」

/ 1846ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp