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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第65章 慟哭$


「藤姫……」

「確かに、今代の柱の方々は粒揃いです。ですが、若さゆえに『迷い』が生じた時、対処出来なければ、腹の子に食い散らかされるやもしれません。無論母体である私の腹も食いちぎるやも……」

「藤姫殿……」

杏寿郎が白藤の肩に手を添える。

「お前の覚悟は分かった、藤姫よ……」

「はい」

「腹の子はあとどの位で育つのだ?」

「胡蝶様と藤屋敷の主治医の見立てではあと二か月、と言われております」

「そうか……杏寿郎」

「はい、父上!ごほん!」

若干声が裏返ってしまった。

だが、誰も咎(とが)めはしなかった。

「離れに藤姫を連れて行ってやれ」

「では……」

「二か月、お前の面倒はここで診ることとする。腹の子は俺が始末する。それで相違無いな?」

「はい……!」

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