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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第65章 慟哭$


気迫に飲み込まれてしまい、それ以上二の句がつげなくなってしまう。

「俺はもう柱を退(しりぞ)いた身だ。今代の炎柱は杏寿郎、お前だ。して、その覚悟はあるか?」

「………」

押し黙っていると、彼女が手を伸ばしてきた。

「杏寿郎様」

「藤姫殿……」

「槇寿郎様。私勝手な願いではありますが、頸を斬られるのであれば、私は貴方にお任せしたいのです」

「藤姫よ、今のは……」

「後生でございます……今代の柱達は若すぎるのです……」

白藤が頭を下げる。

否、床に額を擦り付けている。

云わば、土下座だ。

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