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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第65章 慟哭$


「父上」

「杏寿郎。お前に、藤姫の腹の子を躊躇(ためら)いなく、屠(ほふ)る覚悟はあるか?」

「やはり、気付かれていましたか……」

「藤姫よ、その腹の子の親である鬼の顔は覚えているか?」

「ええ。名前も姿も覚えております。特徴からして、恐らく杏寿郎様が相対(あいたい)した鬼で相違(そうい)ないかと」

俺と戦った鬼……

「猗窩座か……?」

「ええ。間違いないかと……」

「杏寿郎。怒りに任せて、我を忘れるな……」

「ですが、父上……!?」

父の瞳にも怒気の色を見て、俺は驚いた。

その眼光は、父の全盛期のようで……

「父、上……」

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