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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第10章 藤の毒


ギュルッ。

帯で鎌の方向を変える。

取った。
やっぱり俺たちは強ぇんだよなぁ。

「アイツ!ミミズ帯野郎!」

「オイオイオイ、冨岡ァ、テメェ手ェ抜いてんじゃねぇぞォ!!」

「すいません、俺が取り逃しました!!」

「っざけんなよォ、テメェ!!」

ふっ。

蟷螂野郎が消えた。

「天元様鬼を探して下さ…」

雛鶴が宇髄に呼び掛ける。

「え?」

フワリと白藤の体が浮遊した。

妓夫太郎「唸れ、飛び血鎌ぁ!!」

ダメだ受け身が取れない。
屋根に背中から叩きつけられる。

できるだけ身を固くしてぎゅっと目を瞑る。

ガシャアン。

いつまで経っても訪れるはずの衝撃が来ない。
まるで何かに守られているかのように温かい。

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