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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第65章 慟哭$


腰帯を解き、彼の着物を脱がせる。

実際、何人も相手をしているのだ。

着物の脱がせ方は朝飯前だ。

鍛え上げられた肉体を前にして、凛々しさと雄々しさに気圧されてしまいそうになる。

残るは褌のみ。

当然、解いたことも、着せたこともあるのだから、分かっている。

ただ、今この雰囲気で、彼の褌を脱がせようとする自分が浅ましく、厭らしく思う。

シュル。

慣れた手つきで褌を外してやれば、これでもかと言うくらいに上を向く昂りが姿を現した。

これが、ナカに……。

彼の、槇寿郎様の昂りを見て、私はしばし惚けていた。

「瑠火」

名を呼ばれ、我に返る。

ああ、そうだ今は傀儡(かいらい)だったと。

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