第65章 慟哭$
「初いな。そんなに悦いか?」
ぴんと先端を弾かれて、甘い疼きが体に走る。
刺激されたせいか、ぷっくりと主張し始めた先端を指の爪先で引っかかれる。
じわじわと快感がせり上がってくる。
彼の顔が胸元へ近付いてきて、先端を舌で嬲(なぶ)られる。
「ひゃっ、あっ!!……///」
無意識に腰を引くも逞(たくま)しい腕に押さえられてしまって。
じわりと身体の中心に熱が集中していく。
ちゅうと彼に先端を吸い上げられる。
「随分、反応しているな」
くつくつと笑いながら、つつつと指先を胸から下へと下ろしていく。
余裕のある笑み。
それも、似合っているから、口惜しい。