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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第65章 慟哭$


「槇寿郎様。瑠火様を大切にしてあげて下さいませ」

「………あぁ///」

あの槇寿郎様が照れてる。

本人には直接伝えられないけれど、可愛らしい。

「藤姫殿?」

「すみません。最後の逢瀬とまではいきませんが、寂しくなります」

「………それはスマン……」

「ふふ。それでは今日は私がご奉仕致しますね。『魅了』は使いますか?」

「魅了で瑠火になる、と?」

「えぇ。私は構いませんよ?」

そう、道具に徹してしまえば、情も湧かない。

私は、私のままでいられる。

「藤姫殿、魅了を頼みたい。だが、奉仕するのは俺だ。彼女との閨の時に無理はさせたくない……」

「……畏まりました」

魅了。

槇寿郎様は長らく使わなかったけれど……

それだけ瑠火様を大事にされているのよね。

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