第65章 慟哭$
鬼ねぇ……
「あ。この間の居なくなった時、鬼にってヤツ?」
「そうです。他の方々も宇髄さんくらい勘が鋭ければ、説明が楽なのですが……」
「胡蝶様!岩柱様がお見えになりました」
「分かりました、どうせなら二人一緒に話しても良いですか?」
「俺は構わないぜ?」
「失礼する……」
ここもそれなりに広いはずなのですが……
無理もない。
二尺近い体躯の男性が二人も部屋に居たら間取りが普段よりも狭く見えるのだ。
「宇髄も居たのか?」
「あぁ。さっき寄ったんだ。悲鳴嶼さんは?」
「悲鳴嶼さんは私が白藤さんの件で相談したくて、屋敷に呼んだんですよ」