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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第10章 藤の毒


速い。
本当に蟷螂みたいな奴だ。


何だこの太刀筋は。
逃げ道がねぇ。




妓夫太郎の太刀筋を見ながら、宇髄は思考する。




ギャリリ。


攻撃を掻い潜り、伊之助が突進していく。



「なぁーははは!こんなのチョロいぜぇ。だって俺刀二本持ってるもんねぇ!」

「はは。いいねぇ、その気概。気に入ったぜ!派手にな!!」




伊之助が切り込んでいくのに合わせて、宇髄は爆薬を撒き散らし、敵の注意を散漫させようとする。


ただ、この場合、連携が取れずらいのが一名。



「おい、宇髄それ以上突っ込んで来るんじゃねェ!俺の間合いに入るじゃねェか!!」


「はっ。そりゃ、テメェで上手くヤるんだな!!」




不死川の風は爆風をかき消してしまう。

それに加えて……



やべぇな。
本格的に毒が回って来やがった。




「宇髄様、それ以上動いてはなりません!」




藤の毒でなければ、私は中和することが出来ない。




「んんー……?」



アイツ、さっきの…
確か、"藤姫"だったなぁ?




妓夫太郎が声の主、白藤を視界に捉える。




何だァ、何処を見てやがる?

奴の視線の先は、白藤か!



不死川が、いち早く反応する。




「女共が危ねェ、金髪行くぞ。白藤を守れ!」




不死川に呼び掛けられて、善逸が後を追う。



「え?何急に!?」

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