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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第10章 藤の毒


速い。
本当に蟷螂みたいな奴だ。
何だこの太刀筋は。
逃げ道がねぇ。

ギャリリ。

攻撃を掻い潜り、伊之助が突進していく。

「なぁーははは!こんなのチョロいぜぇ。だって俺刀二本持ってるもんねぇ!」

「はは。いいねぇ、その気概。気に入ったぜ!派手にな!!」

「おい、宇髄それ以上突っ込んで来るんじゃねェ!俺の間合いに入るじゃねェか!!」

「はっ。そりゃ、テメェで上手くヤるんだな」

やべぇな。
本格的に毒が回って来やがった。

「宇髄様、それ以上動いてはなりません!」

藤の毒でなければ、私は中和することが出来ない。

「……」

アイツ、さっきの…
確か、"藤姫"だったなぁ?

何だァ、何処を見てやがる?
奴の視線の先は、白藤か!

「女共が危ねェ、金髪行くぞ。白藤を守れ!」

不死川に呼び掛けられて、善逸が後を追う。

「え?何急に!?」

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