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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第64章 絡む糸


「宇髄様……」

「なんだ?」

「私、今から忍びになれますかね?」

「は?いや、無理だろ。お前身重だし、体力も……どうした?」

白藤がぼろぼろと大粒の涙を溢(こぼ)す。

宇髄が白藤の肩に手を置く。

「やめて下さいまし!」

バシッと手を叩かれて、宇髄が驚く。

「はっ、すみません……」

「お前……めでたいハズだろ?」

「めでたくないです、私は……」

「白藤……」

「宇髄……」

「冨岡!?」

いつ、帰って来たよ、お前。

忍びを動揺させんなよ。

「もう、帰れ。白藤の体に障る……」

俺が泣かせたみたいになってんだが…

「ま、あとは旦那に任せるか。白藤。お前は一人じゃねぇからな?それだけは忘れんな」

冨岡も俺たちも居る。

宇髄はそう告げてから、帰路へついた。

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