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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第64章 絡む糸


「よっ、白藤。元気……そうじゃねぇわな」

「宇髄様、でしたか……」

よりによって……

この人には、気配を悟られてしまうかもしれない。

白藤は心中で頭を抱えた。

「で?どうなんだ?体調……冨岡じゃ気の利いた物用意しないだろ?何か必要な物有るか?」

「大丈夫です……」

「食いたい物とか無いか?忍びと隠し経由で色々準備出来るぜ?」

「桃……」

「桃?体冷えるんじゃ……?」

「………宇髄さん」

「……あ」

「やっぱり、お気付きになりましたか?」

腹を擦る白藤。

「あー、まぁ、な?お前の音、違う音混じってっから……」

「宇髄様には聞こえるんですね……」

何だか、喜んでねぇな?

「白藤……」

なんで、そんなに、辛そうなんだ?

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