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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第64章 絡む糸


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数刻後。

「あら、白藤さん。こんな時間にどうしたんですか?………お一人ですか?」

居てもたっても居られなくなった白藤は、本部の鴉と共に蝶屋敷に向かった。

医学に精通している胡蝶ならば、何か分かることがあるかもしれない。

白藤は胡蝶に違和感についての事情を話し始めた。

「あの鬼の子が私の中にいるかもしれません……」

「………一日、二日で分かることはほとんど無いですが、調べてみますか?」

「………はい」

「よく、ここまで来れましたね。本部の鴉、茅野(かやの)のお陰でしょうか?」

「はい。しっかり案内して頂きました」

茅野は白藤が蝶屋敷に着いたのを見届けて、冨岡の屋敷に向かったようだ。

その内、迎えに来てくれるだろう。

「白藤さん。冨岡さんには私から事情を説明しますね」

「え?」

「顔色がよくありませんから、横になって休んで下さい」

「でも……」

「白藤さん。誰でも休息は必要ですよ?無理は禁物です」

「……はい」

胡蝶に促され、白藤は処置室の寝台の上に横になって目を閉じた。

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