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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第64章 絡む糸


「一時的な記憶障害がありまして…」

胡蝶の言葉に周囲がざわつく。

「記憶障害?僕みたいな?」

時透の言葉に首を捻る宇髄。

こいつに記憶障害、あったか?

確かにいつもぼーっとしてるが。

「記憶……」

冨岡の脳裏に柱稽古中の出来事が過る。

何代か前の御館様に彼女は軟禁されていたと。

そんな辛い記憶も取り戻していたら…

「冨岡」

「何だ?宇髄」

「アイツのこと、頼む。やっぱり白藤にとってはお前が一番だからな」

「…………」

「おい、何だ。その顔は。ここに居る柱全員。白藤に世話になってんだ。……心配して当然だろ?」

心配して当然。

俺にとっても、鬼殺隊にとっても、白藤は大事な存在だ。

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