第64章 絡む糸
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鬼殺隊本部。
「む、来たか!」
本部には御館様をはじめ、柱達が集まっていた。
「御館様、皆様、大変ご心配おかけしました。白藤、只今帰還致しました」
「白藤。無事で何よりだね」
「暖かいお言葉ありがとうございます」
「ったく、世話焼かせやがってェ…」
「不死川さん。ごめんなさい……」
「謝んなァ。元はと言えば、そこの仏頂面がしっかりしてねェからだろ…」
少々、乱暴に不死川に頭を撫でられる。
不死川のその様子を他の柱が、もの珍しそうに眺める。
不死川さんも人の子だったんですね。
胡蝶はやんわり不死川から白藤を引き離す。
「胡蝶様?」
「白藤さんには、別室で御館様からのお話がありますから」
「はい」
「では、俺も……」
「冨岡さんはこっちですよー」
首の付け根を胡蝶に掴まれ、冨岡が柱に連行される。
「……う」