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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第63章 春告げ鳥が鳴く頃に$ 不死川激裏短編


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宇髄が白藤の腕の裾を捲る。

見覚えのある傷だった。

こいつは、あの時の……

不死川は白藤を助けた任務の後に同期を亡くした。

家族を亡くした時のように、不死川の心にもぽっかりと穴が空いたのを覚えている。

そうか、だから……

思い出せなかったのか……

「なぁ、不死川……コイツに気がないなら俺に譲ってくんねぇ?」

「お前、嫁三人……」

「アイツら三人はいずれ誰かに嫁がせんだよ」

「は?」

「くノ一やめさせる為に嫁にしたんだよ」

「にしても、三人は多いだろ」

「三人ってのがしきたりなんだよ。俺こー見えて長男だしな」

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