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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第63章 春告げ鳥が鳴く頃に$ 不死川激裏短編


「蕎麦屋に鬼が出るって噂」

「………蕎麦屋つーのは…」

「お前の想像通りの店だな。二階がまぁ色めき立っててなぁ……」

つーことはやっぱり白藤と宇髄は……

「……今ヤッたと思ったろ?」

「は?」

「コイツがガチガチに緊張しててよー、しかも好きな人が居るので出来ませんって言うんだぜ?よりによって、俺に向かって」

「?」

白藤の好きなやつ?

宇髄じゃなかったのか?

「誰が好きっつったか、分かるか?」

「………冨岡か?」

「お前も噂知ってたのか……」

「…………」

「冨岡はさておき。お前ら面識有るんだって?コイツ助けてもらったけど、しっかりお礼言えなかったって言ってたぞ?」

助けてもらった?

「腕の傷のせいで婚約は破談になったけど、今度会えたら、ありがとうって伝えたいってな」

宇髄から伝えられても嬉しくないが、腕の傷……

不死川は考え込むように眼を伏せる。

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