第63章 春告げ鳥が鳴く頃に$ 不死川激裏短編
「白藤ー」
「何ですか?」
「お前も飲め!」
徳利を手に絡み始める宇髄。
「え!?」
「なんだ、飲めねぇのか?お子ちゃまだな」
にやつく宇髄からお猪口を受け取り、ぐいーと中身を飲み干す。
「お子ちゃまじゃないです!」
「………おお」
何かムキになってんな。
でもこれなら早めに潰れっかな?
宇髄がどんどん白藤に酒を注いでいく。
白藤はそれを勢いよく煽る。
それを五回ほど繰り返すと……
「おーい、白藤?」
「スー………」
「不死川ー、コイツ部屋まで運んでやってくんない?」
「何で俺が……」
「襲って良いなら俺が行くけど?」
「………しゃーねーなァ」
不死川が白藤を部屋に連れていく。
まさかあんな事態になるとは思っていなかった。