第63章 春告げ鳥が鳴く頃に$ 不死川激裏短編
白藤……
何か見覚えあんだよな……
どこだった……?
前に、話をしたような気がする……
「宇髄……」
「白藤!不死川にも注いでやってくれよ」
「………はい」
白藤が俺の方へ歩いてくる。
にしても、スゲェ格好だな。
宇髄が宛がったんだろうが……
ふわふわとした生地を使っているとはいえ、洋服は着物と違って、骨格というか肉付きが見える。
さすがは隊員。
無駄な肉はついていないようだ。
肉付きが目立つと言えばスカートと靴下の隙間に見える白い膝。
リボンで強調された胸元の膨らみ……
がんっ。
あ、つい壁に頭突きしてしまった。
感情が表に出そうになったのもあるが、それ以前に発想が、そこのバカ←宇髄と同じになった気がして、癪に障る……
「えっと、大丈夫ですか?」
「大丈夫だァ…」
いっそ、酔ったせいにして部屋に戻るか……