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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第63章 春告げ鳥が鳴く頃に$ 不死川激裏短編


「は?」

「宇髄ー、居るかァ………あ?」

宴会場へ入室した不死川が動きを止める。

おー、おー、困惑してやんの。

宇髄は内心ほくそ笑みながら、白藤の肩を抱き寄せて、自分の隣に座らせた。

「女中の代わりに酌してくれよ、白藤」

「……白藤?」

不死川さんが来るなんて聞いてないんだけど……

宇髄さん、私で遊んでるな?

「………そういえば、日本酒だけじゃないんですね」

「あぁ。俺と不死川は酒強いからな。焼酎も持って来てるぜ?」

「焼酎って喉焼けません?」

「何だ?飲んだことあんのか、白藤?」

宇髄がにやつきながら焼酎瓶を白藤に押し付ける。

まだ呑んでないのに酔っぱらいみたいに絡んでくる……

まぁ、宇髄さんだからな……

対する不死川は無言。

まぁ、それはそうだよね……

無理もない。

助けられた方は覚えていても、助けた方は覚えていないこともある。

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