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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第63章 春告げ鳥が鳴く頃に$ 不死川激裏短編


「………なぁ、白藤。この後ちょっと来ねぇ?飲み会には花がねぇと盛り上がんねぇからな」

「飲み会?」

結局、着いてきてしまった。

というか……

「私、場違いじゃありませんか?」

私が連れて来られたのは、温泉旅館。

しかもよく聞くと柱たちの慰安会。

都合の合う者だけの参加とのことだが……

集まりの前にめかし込んで来いと放り出され、空き部屋で着替えと化粧をしている。

隊服じゃ面白味が無いって言い分は分かるけど………

「私、これ着るのか……」

別にスカートが嫌いな訳ではない。

丈も恋柱の物より長いし、胸元が空いてる訳ではない。

ただ……

「何でぴったりなんだろう……」

そう、採寸が市販品ではなく、指定されたかのような見事な出来映え。

ふわふわなスカート、首から胸元にかけて大きな黒いリボン。

宇髄さん曰く、異国の給仕服。

メイドと呼ばれる女中の服なのだという。

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