第62章 スルタン企画 絶対君主には成れずとも下巻2完結$
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「初めまして、朔さん」
「初めまして。白藤様」
翌朝、二人は初めて対面した。
朔と白藤は楽しそうに談笑している。
話題は今回の旅なのだが……
「その時に義勇様が……」
「そうなの?やっぱり義勇ね~」
いつの間にか俺の話で意気投合しているようだ。
「義勇、表情分かりにくいでしょ?」
「確かに。でも、落ち込んでいたりする時は分かります」
「あー、その辺は分かりやすいかもね」
昔馴染みの女友達のように、接する二人。
「朔さん、別の衣装も試してみたら?サイズ私と同じくらいかな?」
「そんな、白藤様の方がお胸が大きいですし……」
「そんなこと無いわよ、足りなきゃ義勇がなんとかするわ」
「ぶっ!白藤!?」
飲んでいた紅茶を吹き出してしまった。
「義勇様、大きくできるんですか?」
「ちょっと待て、誤解だ…」
「今夜は私たち二人相手にしてね?」
「は?」
「宇髄様、三人同時と聞きました」
「だから、義勇もできるわよね?」
「ちょっと待………」
「私、義勇様の子供が欲しいです」
「ほら、男は甲斐性よ?」
無茶苦茶だ。
こうして、義勇の宮に新たにエディルレイドの朔を妻に迎え、いっそう賑やかに幸せに暮らしました。