第62章 スルタン企画 絶対君主には成れずとも下巻2完結$
その後、フラムではエディルレイドも人口核石を持つ擬煌珠(フィロ)も人と同じように学び、暮らせるようになっていく。
そうして、数多くのエディルレイドが輩出され、その後の国の発展に貢献していった。
「残る一振りは大地豊穣の剣だが……」
『火(太陽)』『水(夜)』『風(戦)』『音(安寧)』同時に同契(リアクト)するには命が削れる。
「探した所で無駄足か……」
王子は四人。
それぞれがエディルレイドを所有している。
最後の一振りは民草の誰かに渡るかも知れない。
「どちらにせよ、我が国が安寧であればよい……」
王は聖剣伝説の聖書を閉じる。
「次はお前に任せたぞ、杏寿郎」
「はい、父上」
世代交代は成された。
王子たちはそれぞれの地位に着いた。
領土の長になる者、将軍になる者、学舎を創る者。
フラムの発展は四人の王子の軌跡。
長い旅路の物語はこれにて……
-了-