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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第9章 戦いの只中で


冨岡によって、屋根から二人揃って放り投げられる。



「禰󠄀豆…子…!」


「ガァァ……!!」



だめだ。俺の声が届かない。


何とか着地した炭治郎は、昔母が歌った子守唄を口ずさんだ。


「こんこん小山の子うさぎは…」




眠れ、眠れ、祈りながら、禰豆子の頭を撫でてやる。

それで安心したのか、禰󠄀豆子は眠った。



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スパン。



「え?」


何で?
頸、斬られた!!



堕姫がまたも動転する。


「よくも私の頸斬ったわね。ただじゃおかないから…」

「喚くな……」

「何でアタシだけ…お兄ちゃああん!」



妙だ。


頸を斬ったのに、体が崩れない。
まさか--

分裂したもう一体と。




$$$




「血鬼術・飛び血鎌!!」




これなら、遠慮なく返せる。




「風の呼吸・壱ノ型 塵旋風・削ぎ!!」




俺の鎌を跳ね返した。

厄介なヤツだなぁ。


じゃあ、そっちのヤツはどうだ。



「曲がれ、飛び血鎌!!」



ギュルン。



「音の呼吸・壱ノ型 轟!!」



こっちのヤツは受けた。

だが、俺の毒が効かねぇ。



「何なんだよ、お前たちはよぉ…」



ボリボリボリボリ。



首元を掻きむしりながら、妓夫太郎は宇髄と不死川の二人を睨みつける。



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