第9章 戦いの只中で
妓夫太郎が自分の頸元を掻きむしる。
「お前らを倒す鬼殺隊に決まってんだろォがァ」
「俺は忍の家系だ。耐性つけてるから毒は効かねぇ」
「んん?ひひっ。やっぱり毒効いてんじゃねぇか。じわじわと」
「いいや全然効いてないね、踊ってやろうか」
「おい、宇髄。無茶すんな」
「おい」
ドドン。
「俺を忘れちゃいけねぇぜ。この伊之助様とその手下がいるんだぜぇ!!」
伊之助、善逸合流。
「何だ、コイツら…」
「下っぱが何人来たところで幸せな未来なんて待ってねぇからなぁ」
妓夫太郎に宇髄が毅然と言い放つ。
「勝つぜ。俺たち鬼殺隊は」