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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第62章 スルタン企画 絶対君主には成れずとも下巻2完結$


それと……

「すまない、白藤……」

「どうかしたの?」

「俺、お前以外の女を……抱いたんだ」

「……………え?」

「すまない……」

深く頭を下げる冨岡。

「顔、上げて?義勇……相手は朔っていうエディルレイドだけよね?」

「あぁ。………何故?」

宇髄さんから遠巻きに報告は受けていた。

エディルレイドは波長の合う者と肉体関係をもつということも、彼から聞いたのだ。

何しろ、彼の妻の一人がエディルレイドなのだから。

王子たちは使い手に選ばれることがあること、それと同時にエディルレイドと同契し、彼女たちの世代を支える責任が課せられること。

世代を支えることはつまり、彼女たちエディルレイドと使い手の間に子を設けること。

だからこそ、エディルレイドも妻にするのだと。

妻とは別に子を産むからだ。

聞いた時は衝撃だったが、宇髄の元にいた須磨はエディルレイドのはずなのだが、人と同じように暮らし、笑顔を浮かべていた。

あのような様子を見て、今更エディルレイドの存在を否定することは白藤には出来ない。

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