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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第62章 スルタン企画 絶対君主には成れずとも下巻2完結$


「義勇、居る?」

ガチャ。

開いてる。

白藤が部屋に入ると、冨岡は寝台で寝入っていた。

疲れていたのだろう。

「お帰りなさい」

義勇の髪を撫でていたら、急に手を引かれた。

「きゃっ!」

「白藤……」

「義勇、起きていたの?」

「今、起きた。その衣装、似合っている……」

「ありがとう…///」

寝台に二人で腰かける。

「会いたかったわ、義勇」

「俺もだ、白藤……」

手を繋ぎ、見つめ合う。

コツンと軽く額をぶつけ、触れるだけの口付けを交わす。

「義勇、聞いてもいい?」

「あぁ。お前に話すことが、たくさんある……」

冨岡は朔に出会ったことや、紫煌楼で働いたこと、行商テントに泊まったこと、ノアズアークという組織と戦闘したこと、叔父上に会ってきたこと、隣国のインフェルノに向かう途中に野生児のような少年に会ったこと、インフェルノで罪人扱いされたことなど。

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