第62章 スルタン企画 絶対君主には成れずとも下巻2完結$
「甘露寺さんのトルティーヤはスパイスを効かせた鶏肉のミートソース味とチーズと豆をふんだんに使ったクリームソース味が有るんです。生地が赤いのがミートソース。少し辛味があります」
「じゃあ白がクリームソースですね。教えてもらってありがとうございます、アオイさん」
「いえ……」
ハム。
「美味しいですね、義勇様」
「そうだな。ん?朔、ソースが付いている」
こ、これは!
殿方の指ぺろチャンスでは!?
『ここだ』
朔の頬を指で拭う冨岡。
『あ、すみません。義勇様。ありがとうございま……』
ペロ。
ソースの付いた自分の指を冨岡が舐める。
ヒャー。
妄想が顔に出るかと思った。
「アオイさん。どうしたんですか?」
「いえ、何でも」
「あ、義勇様。頬っぺたにソース付いてますよ」
「ん?」
ペロ。
朔が冨岡の頬を舐める。
「これで大丈夫です」