第9章 戦いの只中で
嘘でしょ。
止めた!?
切断した四肢で!?
いや、切断できてない。
血が固まって…
ザブン。
柱の攻撃は回避した、なのに…
ボウッ。
「ぎゃああぁ!」
燃え、燃えてる!!
帰り血が!!
ガチガチ、ガチン!
禰󠄀豆子のこま切れになった四肢が再生する。
「ガアァァッ!」
気絶していた炭治郎が目を覚まし、禰󠄀豆子に駆け寄る。
「禰󠄀豆子!!ごめんな。戦わせてごめん。でも大丈夫だ。眠るんだ禰󠄀豆子。眠って回復するんだ!」
「鬼化が進んでいる。炭治郎、妹だろ。自分で何とかしろ。俺に切られたくないならな。鬼は俺が何とかする」
「冨岡さん!」
窓から放り投げられる。
「禰󠄀豆…子…!」
だめだ。俺の声が届かない。
「こんこん小山の子うさぎは…」
子守唄で禰󠄀豆子は眠った。