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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第61章 藤姫の帰還


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気が付くと私は鱗滝様の屋敷に寝かせられていて……

「白藤……気が付いたか?」

「……さん」

義勇さんと唇を動かす白藤に思わず涙ぐみそうになる。

「!?白藤、記憶が……戻ったのか?」

よかった……

「……長い夢を見ました……」

「夢?」

「はい、でも……」

「ん?」

「義勇さんが無事で良かったです」

「……くない。二度とするな……」

初めてこの人の涙を見た。

こんなにも、胸を締め付けられるものなんて……

「………めん、なさい……」

痛い。

怪我じゃない。

この人を泣かせてしまった。


心が痛い。


しゃくり上げて泣き始めた私の声を聞きつけて、襖が開いたけれど、私たちが抱き合っていたためか、それはすぐに閉じられた。

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