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鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第61章 藤姫の帰還


白藤を胡蝶に任せ、冨岡は猗窩座に向き直る。

『義勇、水面(みなも)だ。水面を思い浮かべろ』

鱗滝さんの言葉だ。

心を平穏に保つ。

感情に流されるな、今必要なのは……

折れぬ『心』。

ピチャン。

朝露に濡れた木の葉の上で蛙が一匹跳ねた。

それが合図になった。

「術式展開 破壊殺・乱式」

「水の呼吸 玖ノ型 水流飛沫・乱」

猗窩座の打撃を冨岡が剣激で受け流す。

「シィーーー!」

「面白い。水の柱とは幾度も拳を交えてきたが、俺の拳を押し返してくる技量のある者はそうは居なかった!」

猗窩座はククッと笑った。

「今年の柱は杏寿郎といい、粒揃いだな。素晴らしい提案をしよう。冨岡義勇よ、お前も鬼にならないか?」

「俺は鬼にはならない!」

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