第9章 戦いの只中で
逃げる白藤を妓夫太郎が追う。
「何だ!待ちやがれぇ!」
「おぅ、ヤるじゃねぇか。今の技派手で良いな」
「宇髄様!!」
「遅かったなァ?宇髄よォ」
「悪ぃな。待たせて。俺も参戦するぜ、派手にな」
遅れて宇髄の妻たちも合流する。
「須磨、まきを。コイツ守ってくれ。頼むわ」
「宇髄様!!」
「お前非戦闘員だろ」
「わかりました。天元様」
「ええぇ!無理ぃ!」
「須磨!!」
「ひィィィっ!!」
戸惑う白藤の前に雛鶴が訪れる。
「大丈夫?」
「あ、すみません。私…」
「白藤さんだったわよね?天元様から聞いてるわ。あなたは私たちで守るから」