• テキストサイズ

鬼滅の刃R18 藤の花嫁

第61章 藤姫の帰還


「渡さない。お前たちには絶対に」

冨岡が白藤を抱えながら、猗窩座に言い放つ。

何だろう、この人に抱き締められるとほっとする。

すん。

この匂い。

覚えがあるような気がする。

でも、分からない。

頭に靄がかかったみたいに、急に不鮮明になる。

この人は、誰?

彼は私を知っているようだ。

では、私は……?

私も知っているはずだ。

だって、こんなにも心が騒ぐのだから……

「鬼を殺すのが鬼殺隊の仕事だろう?なら、そいつの頸を狩ったらいいだろう?どうした?お前たちには当たり前のことだろう?」

猗窩座の問いに反論したのは胡蝶だった。

「私たちは人に悪さをする鬼を殺すのが仕事です。でも、彼女はあなた方鬼から見ても半端者でしょう?どうしてそんなに、拘るのですか?彼女は十二鬼月でも無いのに」

/ 1846ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp